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生前整理でデジタル遺品整理が重要な理由!やり方やポイントを詳しく解説
2024.04.26 生前整理
この記事では、デジタル遺品とは何なのか、デジタル遺品の生前整理が重要な理由について解説します。
デジタル遺品の種類や整理方法、整理する際の注意点についても説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
デジタル遺品とは
デジタル遺品とは、パソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル機器に記録されている個人情報のことです。
保存されている写真や画像、インターネット上で契約したサービスやアカウントなどがあげられます。
スマホやパソコンが普及している現代では、重要な書類や金融資産について、デジタルを用いて管理するのが一般的です。
生前整理をする上で、デジタル遺品についても目を向ける必要があります。
デジタル遺品は、デジタル化された財産であり、生前整理には重要です。
種類も理解した上で、整理を進めていきましょう。
生前整理でデジタル遺品整理が重要な理由
デジタル遺産は、それぞれのサービスにアクセスしないと把握できないからこそ、生前に整理しておく必要があります。
生前整理でデジタル遺品が重要な理由について、まずはしっかりと理解しておきましょう。
資産が把握できる
生前にデジタル遺品を整理すると、資産のすべてが把握できます。
例えば、ネットバンクやネット証券、仮想通貨などは、本人しか把握していない場合がほとんどです。
ネット上の資産も遺産相続の対象となるため、資産を把握しておくことで相続手続きがスムーズに行えます。
また、株取引などで負債が発生した場合には、支払いは遺族が負担しなくてはいけません。
生前に整理をしておけば、相続トラブルの回避につながります。
ネット上にある資産をすべて把握しておくのは、相続対策としても大切です。
不要な月額制サービスの支払いが止められる
有料アプリやサブスクリプションサービスを利用していると、解約するまでは継続して料金が発生します。
生前整理をすれば、不要なサービスを事前に解約でき、支払いが止められます。
サービスの提供側は、契約者が亡くなったことを知るすべがありません。
どのサービスを利用していたのかは、契約者本人しかわからない内容です。
申し込みをしているサービスについて、改めて確認するためにも重要です。
個人情報悪用のリスクが防げる
生前整理をして不要なブログやアカウントを削除しておけば、個人情報が悪用されるリスクが防げます。
家族や知人の連絡先などが入っている場合には、その情報も悪用される可能性があります。
ハッキングされた場合には、遺族や知人がトラブルに巻き込まれる恐れも出てくるため、注意しなくてはいけません。
アカウントの乗っ取りによるなりすまし被害も、未然に防げます。
悪用されて誰かに被害が及ぶのを回避するためにも、整理する必要があります。
デジタル遺品の種類と整理方法
デジタル遺品の生前整理をスムーズに行うには、種類を理解しておくことも大切です。
デジタル遺品の種類は、大きく分けると以下の4つがあります。
・パソコンやスマホ、タブレット内の情報
・SNSやブログのアカウント情報
・ネットショッピングや有料サイトのアカウント情報
・インターネット口座に関する情報
それぞれの種類別に、詳細や整理方法について説明します。
パソコンやスマホ、タブレット内の情報
パソコンやスマホ、タブレット内の情報は、写真・動画・やり取りしたメール・ファイルなどが該当します。
iCloudやOneDriveなど、使用しているデバイスに関連したクラウドサービスや、USBメモリーに保存されている情報も同じです。
普段から定期的に整理する癖をつけて、不要なデータは削除しましょう。
見られたくないデータについても、早めに削除するのがおすすめです。
保存しておきたい場合には、専用のフォルダーを作り、パスワードを設定してロックをかけておくと安心できます。
それぞれのデバイスの、IDやパスワードなどのログイン情報を控えておくことも忘れてはいけません。
SNSやブログのアカウント情報
SNSやブログには、住んでいる場所や顔など、さまざまな個人情報が含まれています。
使用しているサービスは一覧にして、IDやパスワードを控えておきましょう。
使っていないサービスは解約や退会をしておけば、アカウントの悪用などが防げます。
ネットショッピングや有料サイトのアカウント情報
ネットショッピングや有料サイトには、クレジットカード情報が含まれている場合がほとんどです。
情報が流出しないように、慎重に整理する必要があります。
利用しているすべてのサービスを改めて見直して、使っていない場合には解約や退会をしましょう。
継続して使用するものは、IDやパスワードを控えておきます。
インターネット口座に関する情報
インターネット口座に関する情報には、ネット銀行・ネット証券・FX口座・仮想通貨口座などがあります。
資産に関する重要な情報であり、きちんと対策を取らなくてはいけません。
すべてのサービスにおいて、一覧にまとめるとわかりやすいでしょう。
相続に関わる情報となるため、IDやパスワードなどのアカウント情報はしっかりと控えておきます。
また、使っていない口座は、資産をわかりやすくするためにも、解約しておくのがおすすめです。
デジタル遺品を整理する際のポイント
デジタル遺品は、書類などとは違い、目に見える形がありません。
デジタル遺品ならではの注意点があるため、理解した上で整理に取り組みましょう。
不要なデータは定期的に削除する
パソコンやスマホ、タブレットを定期的に確認し、写真や動画、メールのやり取りなど、不要なデータは削除します。
SNSやブログなどは、本人でないと削除の手続きが難しい場合もあります。
不要なものは事前に削除しておけば、遺族も困りません。
デジタル機器は、使用することで日々情報も増えていきます。
定期的に見直して、普段から整理することを心がけましょう。
信頼できる家族とアカウント情報を共有する
家族に知られたり見られたくないもの以外は、IDやパスワードなどのアカウント情報を、信頼できる家族と共有するのがおすすめです。
契約しているサービスは、情報をリスト化しておくとわかりやすく、すぐに共有できます。
ただ、情報が間違っていると、ログインができません。
リスト化する際には、実際にログインして、間違いがないか確認することも大切です。
見られたくないデータはロックする
たとえ家族であっても、知られたくないデータや見られたくないデータがあるかもしれません。
見られたくないデータは、整理をしてまとめた上でロックをかけておくと安心です。
また、自動削除ソフトを導入する方法もあります。
フォルダーやファイルに一定期間アクセスがない場合には、データが自動で削除され、人に見られるリスクも抑えられるでしょう。
エンディングノートに残す
デジタル遺品のすべての種類において、必要な情報を一覧にまとめて、エンディングノートに残しましょう。
アカウントやパスワードはもちろん、デジタル遺品のログイン方法なども記しておくと、残された遺族も安心です。
見られたくないデータについても、死後にどのように扱ってほしいか、意思を残しておくのがおすすめです。
ただ、エンディングノートに記載した内容は、今後変わる可能性もあります。
定期的に確認して、常に新しいものに書き直しましょう。
また、安易に人に見られないように、エンディングノートの保管方法に気を配ることも忘れてはいけません。
まとめ
デジタル遺品は、パソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル機器に記録されている個人情報のことです。
デジタル遺品を生前整理しておけば、ネット上の資産が把握でき、相続に関するトラブルの回避につながります。
アカウント情報を見直して不要な有料サービスの解約ができ、個人情報が悪用されるリスクも防げます。
デジタル遺品は、大きくわけると、パソコンやスマホ、タブレット内の情報・SNSやブログのアカウント情報・ネットショッピングや有料サイトのアカウント情報・インターネット口座に関する情報、の4つの種類があります。
デジタル遺品を生前整理する際には、すべての種類において、不要なデータやサービスは削除し、定期的に確認しましょう。
見られたくないデータはロックして、それ以外のものについては、信頼できる家族とアカウント情報を共有するのがおすすめです。
IDやパスワードなどの必要な情報は、一覧にまとめてエンディングノートに残しておきましょう。