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生前整理で断捨離をするメリット|手順やコツ、注意点を解説
2024.01.26 生前整理
終活というテーマがメディアで取り上げられることが多くなり、関連する書籍も多く出ています。
そんな今、終活の一つとして「元気なうちに生前整理しておきたい」と考えている人も多いことでしょう。
生前整理とは、生きているうちに自分の財産など所有しているものを整理して、不要なものをあらかじめ処分しておくことです。
そのためには、自分の身の回りの物を断捨離する作業が必要になります。
しかし、断捨離は労力のいる大変な作業であるため、やりたいと思っていてもなかなか手をつけられない人も多いでしょう。
本記事では、生前整理で断捨離をするメリットから、断捨離する基本的な手順やコツ、注意点まで解説していきます。
・生前整理で断捨離をしたい
・断捨離したいけど、どう始めていいか分からない
・生前整理で断捨離する際のコツや注意点を知りたい
という方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
生前整理で断捨離をするメリット
生前整理で断捨離を行うことで、さまざまなメリットが得られます。
残された家族のためになる
生前整理を行わないまま亡くなってしまうと、残された家族が遺品整理をしなくてはいけません。
まったく整理されていなかった遺品を、家族が整理するのは大変な作業です。
整理・処分する荷物の量も多く、当人の意志が確認できない中で処分するかどうかの判断をしなくてはいけないからです。
死後の他の手続きもあるなか、残された家族にとって遺品整理の負担は大きいでしょう。
生前整理で断捨離をしておくことで、残された家族の負担を少なくすることができます。
自分の資産がどれくらいかを整理できる
断捨離することで、自分の資産を改めて確認することができます。
把握していなかった資産が出てくる場合もあります。
自分が今どれくらいの資産があるかを整理することで、今後の自分の人生を設計し直すことができるでしょう。
家族に遺したいものを整理できる
思い出の品や資産価値のある物で、家族に遺したいと考えている物もあるでしょう。
しかし、自分が亡くなった後、残された家族がそれを判断するのは難しいものです。
断捨離をすることで、家族に遺しておきたいものを整理しておけるのもメリットの一つです。
物が減り住環境が良くなる
物が多く整理されていない環境では、転倒や怪我のリスクが高くなります。
またホコリやハウスダストなど不衛生な環境で過ごすことは身体にも悪影響です。
断捨離によって物が減り整理されることで、住環境が改善され、より安全で快適に暮らしていけます。
残りの人生について見直すことができる
断捨離の作業は、自分がこれまで送ってきた人生に向き合うことと同じといえます。
これまでの人生がどうだったかを振り返ることで、残りの人生をどう過ごしたいかについて見直すよいきっかけとなるでしょう。
断捨離の基本的な手順
いざ断捨離を始めようと思っても、「なにから始めたらいいか分からない」という人も多いかもしれません。
断捨離をスムーズに進めるための、基本的な手順について解説していきます。
手順①断捨離する場所を決める
一気に部屋をまるごと断捨離しようと思うと、途中で挫折しやすくなります。
部屋の中を少しづつ区切って行うのがコツです。
例えば、物の多いキッチンであれば、「今日は食器棚と吊戸棚をやろう」などと、少しづつ区切って計画的に行っていくとよいでしょう。
手順②物をすべて取り出す
場所を決めたら、そこにある物をすべて取り出します。
まずはどんなものがどれくらいの量あるのか、全体像を把握することで断捨離が効率よく進みます。
手順③仕分けする
すべてものを取り出したら、以下の3つに仕分けましょう。
①必要
②不要
③すぐ判断できないもの
すぐに判断できない場合は悩みすぎずに一旦保留にし、すべて仕分け終わったあとに再度必要か不要かを検討しましょう。
仕分けに時間をかけすぎないことがポイントです。
手順④不要なものを処分する
不要と判断したものは処分しましょう。
具体的には、自治体のルールにしたがってゴミとして出す、リサイクルショップに売る、家族などに譲るなどがあります。しかし、処分する量が多い場合は、不用品回収業者に一度に引き取ってもらうのもおすすめです。
残すか手放すかの判断方法は?
残すか手放すかの基準をある程度決めておくと、断捨離の作業がスムーズに進みます。
その判断方法について紹介していきます。
1年以内に使ったかどうか
1年以上使っていない物は、この先も使用する可能性は低く、自分にとってなくても問題ないものと考えましょう。
「また使うときがくるかもしれない」という思考は捨てて、手放す決断をすることが大切です。
もったいないという気持ちだけで置いていないか
特に1度も使っていない新品や人からの貰い物などは、「もったいない」という気持ちが先行しがちです。
しかし、1度も使っていない物は、この先出番がくる可能性は低いといえるでしょう。
今の生活に必要かどうか
今の自分の生活の中で、本当に必要なものは案外少ないものです。
今の自分のライフスタイルに合っているかどうか、見極めることが大切です。
用途がかぶっているものが複数ないか
同じ用途の物が数多くある場合もあります。本当に自分が使っている物や使いやすい物を厳選して残しましょう。
生前整理で断捨離するときのコツ
生前整理での断捨離は通常の断捨離とは少し異なります。
ここでは、生前整理で断捨離するときのコツについて紹介していきます。
資産を洗い出しまとめる
断捨離を始める前に、自分が把握している資産を洗い出して、一覧にしてまとめておきましょう。
そうすることで、誤って重要な書類を捨ててしまうということが防げます。
また財産の全体像を見える化することは、その後相続について考えるにあたっても必要なことといえます。
デジタルデータの断捨離も忘れずに
断捨離は目に見えるものだけではありません。
パソコンや携帯などのデジタル機器内の個人情報やデータを断捨離しておくことも大切です。
写真やメールなどの必要のないデータは消去しておきましょう。
また、作ったまま放置しているSNSや通販サイトなどのアカウントも削除しておくとよいです。
それとは反対に、残しておきたいデータやそれに関するパスワード等は、自分が亡くなった後に家族が管理できるようにしておきましょう。
他の人に手伝ってもらう場合
生前整理での断捨離は、労力のいる大変な作業です。
家族や他の人に手伝ってもらう場合は、仕分けの基準を明確にしておくことが大切です。
作業中にひとつひとつ必要かを確認していてはスムーズに進みません。
仕分けの基準を決めて共有し、あとは手伝ってもらう人にある程度任せましょう。
生前整理で断捨離するときの注意点
生前整理はやり方を誤ると、大きなトラブルにつながる可能性があります。
そうならないためにも、重要な書類や個人情報に関わる大切なものなどは、他人に任せないようにしてください。
生前整理を家族や他の人に依頼する前に、自分で仕分けする物と他の人に任せる物を選別しておきましょう。
断捨離後にリバウンドしないよう注意
せっかく断捨離をして片付いたのに、「いつの間にかまた散らかっている」なんてことは少なくありません。
リバウンドしてしまう理由は2点あります。
片付ける習慣がないことと、ものが増えてしまうことです。
リバウンドを防ぐためにも、断捨離後は以下のことを心得ておきましょう。
・物の定位置を決める
・収納場所を増やさない
・都度出したらしまう癖をつける
・「安いから」と無駄なものを買わない
・定期的に不要なものが増えていないかチェックする
まとめ
生前整理は、重要な終活のひとつです。
生前整理で断捨離することは、残された家族の負担を少なくすることができ、また残りの人生を見直すきっかけにもなるなど多くのメリットがあります。
作業を行う際には、スムーズに進めるための手順やコツ、注意すべき点を抑えておくことが必要です。
なかなか重い腰をあげられない人も多いと思います。
しかし、断捨離できた暁には、残りの人生を、家族とともにより穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう。
本記事を参考にして、ぜひ断捨離に取り掛かってみてください。