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遺品整理で出た骨董品の処分方法や買取業者の選び方、注意点を解説!
2024.11.13 遺品整理
遺品整理で出てきた骨董品は、亡くなった方への敬意を表しつつ必要に応じて適切に売却・処分する必要があります。
この記事は遺品整理で出た骨董品の注意点や売る方法、業者を選ぶポイントなどを解説します。
遺品整理で出てきた骨董品の取り扱いに困っている方はぜひ参考にしてみてください。
遺品整理で出てくる骨董品とは?
遺品整理で出てくる骨董品には、さまざまな種類があります。
骨董品の種類(一部) | 例 |
焼き物・陶磁器製品 | 伊万里焼、有田焼、九谷焼、薩摩焼など |
茶道具 | 茶器、水差しなど茶道で使用するもの |
古い絵画 | 西洋画、日本画、水墨画、中国画 |
掛け軸 | 伊藤若冲、円山応挙など有名な作家の作品 |
工芸品 | 木彫り像、漆器、象牙を使った作品など |
金、銀製品 | 食器、やかんなど |
刀剣、武具 | 刀、鎧、兜など |
玩具 | ブリキのおもちゃ、ヒーローのソフビ人形など |
骨董品とは、
・製造から100年以上経過している
・作品に破損がない
・美術的な価値がある
といった作品を指します。
しかし最近では、数年前に製造された作品でも美術的・歴史的価値があるものも骨董品と呼ばれるのが一般的です。
そのため遺品の中で破損がなく美術的・歴史的価値がありそうなものは、一度調べることをおすすめします。
骨董品を見つけた際の4つの注意点
遺品整理で骨董品を見つけた際には、いくつか注意が必要です。
ここでは骨董品を見つけた際の注意点を4つご紹介します。
骨董品の情報を調べる
骨董品と思われるものが遺品から出てきたら、まず情報を調べましょう。
骨董品の情報を理解していないと『どれくらいの価値があるものなのか』が分からないため、処分すべきかどうか判断できません。
また処分方法によっては、業者に売却するケースもあるでしょう。
その際にどのような骨董品か理解しておかないと、売却時に『偽物』と騙される可能性があります。
ネットなどで骨董品の大体の価値もわかるため、可能な範囲で調べることをおすすめします。
相続税を確認する
遺品整理で出てきた骨董品は相続税の対象です。
相続税とは、遺品を相続した人が納めなければならない税金を指します。
相続税には申告・納付の期限があり、相続開始の翌日から10ヵ月以内に申告・納付しなければなりません。
相続税の対象である骨董品は、換金価値を調べて期限内に相続税の申告・納付する必要があります。
相続税を申告しなくても良い場合もありますが、申告・納付が必要な場合に備えて骨董品は換金価値を調べることをおすすめします。
処分方法を確認する
骨董品をそのまま相続しない場合は、売却するか処分しなければなりません。
ただし骨董品の状態によっては、売却できない場合もあります。
売却できない場合は処分となるため、処分方法は事前に確認しておきましょう。
<処分方法(例)>
・燃えるゴミや資源ゴミなどの一般ゴミとして捨てる
・粗大ゴミとして回収してもらう
・直接ゴミ処理場に持ち込む
・欲しい人に譲る
骨董品の種類によっては、一般ゴミや粗大ゴミで捨てられない場合もあります。
またゴミの処分に関するルールは各自治体で異なるため、処分すると決めたら処分可能か自治体に確認すると良いでしょう。
勝手に売却・処分しない
遺品整理で骨董品を見つけても、勝手に売却・処分してはいけません。
遺品整理を進めるためにも『早く手放したい』と思うかもしれませんが、親族に相談せず勝手に売却・処分してしまうとトラブルに発展する可能性があります。
骨董品は相続税の対象にもなる『価値があるもの』です。親族の中には、そのまま相続したいと考えている人がいるかもしれません。
また売却する場合は、売却後にどう分配するかなど事前に決めておく必要があります。
そのため遺品整理で骨董品を見つけた場合はそのまま保管し、親族でどう相続するかを話し合うことが大切です。
可能であれば遺品整理をする前に親族で話し合っておくと、スムーズに作業が進められるためおすすめです。
骨董品を買い取ってもらう4つの方法
骨董品を売却する方法はいくつかあります。
ここでは骨董品を業者に買い取ってもらう方法を4つご紹介しますので、売却予定の方は参考にしてみてください。
骨董品の買取業者に依頼する
骨董品は骨董品専門の買取業者に売却する方法があります。
骨董品専門の買取業者は専門的な知識を持っているため、適正価格で買い取ってもらえるのが最大のメリットです。
また、さまざまな販売ルートを持っているため高価買取も期待できます。
ただし骨董品専門の買取業者に売却する場合は、遺産整理を自力で行わなければなりません。
そのため遺品整理と売却の手間がかかってしまうのは、デメリットと言えるでしょう。
骨董品専門の買取業者は、
・家の近くの骨董品買取店を調べる
・骨董品買取業者のランキングサイトを確認する
などの方法で調べられます。
また買取業者を選ぶ際は、『売却予定の骨董品のジャンルを多く買い取っている業者』を選ぶと良いでしょう。
各業者で得意ジャンルが異なるため、取り扱いが多い骨董品は売れやすいです。
リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップに持ち込み、買い取ってもらうのもひとつの方法です。
リサイクルショップは骨董品専門の買取業者に比べて業者数・店舗数が多いため、手軽に売却できます。
またリサイクルショップに持ち込む場合は予約不要の場合が多く、こちらの都合に合わせて利用できるのもメリットです。
しかしリサイクルショップは
・専門的な知識を持っているスタッフがいないor少ない
・骨董品以外にも、さまざまなものを取り扱っている
といった理由から、『適正価格よりも低い価格での売却』になる可能性があります。
そのためリサイクルショップは骨董品専門の買取業者より手軽ではありますが、買取価格は期待できないケースが多いです。
オークションサイトやフリマアプリを活用する
オークションサイトやフリマアプリを活用して売却する方法もあります。
オークションサイトやフリマアプリは、自分で販売価格を設定できるのがメリットです。
しかしオークションサイトやフリマアプリは
・配送料や手数料を考慮して価格設定しないと赤字になる
・購入者と直接やり取りするためトラブルになる可能性がある
・ものによっては発送が大変
・すぐに売れない場合もある
といったデメリットもあります。
また日頃からオークションサイトやフリマアプリを活用していない場合は、出品に手間もかかります。
そのため時間に余裕がある状態で、発送しやすい骨董品を売ってみるのがおすすめです。
遺品整理業者に依頼する
遺品整理と売却を同時に依頼したいという方は、遺品整理業者に依頼するのも良いでしょう。
遺品整理業者であれば、遺品整理と骨董品の買取を同時に行ってもらえるため手間がかかりません。
また買い取ってもらえない場合は処分してくれるため、処分の手間も省けます。
ただし遺品整理業者もリサイクルショップと同様に専門的な知識を持っているスタッフがいない場合が多く、低い価格での売却になる可能性があります。
そのため遺品整理業者への依頼は、可能な限り手間を省きたい方におすすめの方法です。
高く売れる骨董品とは?
遺品整理で出てきた骨董品を売却する場合、『適正価格で売却したい』『可能であれば高価格で買い取ってもらいたい』と考える方が多いでしょう。
骨董品の査定価格は時価で決まるため、購入当時にいくらで購入したかは関係ありません。
また長期間保管したとしても、価値が上がらない場合もあります。
『査定後半年経過してから売却したら、相場が2~3割落ちていた』というケースも少なくありません。
そのため売却すると決めたら、早めに行動することをおすすめします。
高く売れる骨董品は次の3つの特徴があります。
<高く売れる骨董品>
・有名作家や人気メーカーの作品
・年代物や希少価値があるもの
・高級な素材で作られているもの(金、象牙、翡翠など)
ただし上記3つの特徴に当てはまらない骨董品でも、諦めてはいけません。
少しでも高く売却したい場合は、次の5つのコツを試してみてください。
高く売却するコツ | 理由 |
付属品は一緒に売却する | 説明書や鑑定書などの付属品がある場合、骨董品の価値を証明できる。 |
汚れや破損がないよう注意する | 状態が良ければ良いほど高価買取が期待できる。 |
無理に汚れを取ったりしない | 骨董品の修繕・清掃は専門的な知識が必要。自力で行うと余計に汚してしまう恐れがある。 |
劣化を防ぐために早めに売却する | 売却すると決めた時が、一番良い状態のため。 |
複数の骨董品があれば、まとめて売却する | まとめて査定してもらうと、高価格で買い取ってもらいやすい。 |
業者を選ぶ7つのポイント
骨董品を売却する場合、信頼できる業者を選ぶにはいくつかポイントがあります。
ここでは業者の選び方のポイントを7つご紹介します。
査定は複数の業者に依頼する
査定は必ず複数の業者に依頼しましょう。
複数の業者に依頼すると
・骨董品の相場が分かる
・業者の得意ジャンルが分かる
・交渉材料になる
といったメリットがあります。
また業者の中には、安い価格で買い叩く悪徳業者もいます。
他の業者よりも明らかに安い価格の場合は、悪徳業者の可能性があるため注意が必要です。
複数の業者に依頼することで、悪徳業者を見極められるでしょう。
査定が無料の業者を選ぶ
査定が無料の業者を選ぶのも、業者選びのポイントのひとつです。
業者の中には査定から料金が発生する場合もあります。
査定で料金が発生すると、複数の業者に査定を依頼するのが難しくなります。
そのため可能な限り無料査定している業者を選ぶと良いでしょう。
査定方法は
・店舗に持ち込む
・郵送で送る
・出張査定
・メール、LINE査定
などさまざまです。
とりあえず相場が知りたい場合は、手軽に依頼できるLINEやメールでの査定がおすすめです。
実店舗を持っているか確認する
ネット検索で見つけた業者は、実店舗を持っているか確認しましょう。
実店舗を持っている業者で、特に長い間営業している場合は『その地域に愛されている』ことが分かります。
そのため信頼できる業者だと判断できるのです。
また業者の中には、ホームページや書類に『存在しない住所』を記載している悪徳業者も少なくありません。
実店舗を持っている業者であれば住所が存在すると証明できるため、悪徳業者の可能性が低くなります。
もし調べていた業者が実店舗を持っていない場合は、ホームページや書類に記載されている住所を必ず調べてください。
古物商許可を持っている
骨董品の買取を行う業者は『古物商許可』という許可証が必要です。
そのため業者を選ぶ際は、許可証を持っているか確認してください。
『古物商許可』とは古物の交換や売買の際に必要な許可で、古物営業法で定められています。
『古物商許可』を取得するには、
・必要な書類を準備
・警察署に申請
・公安委員会による審査
などの手順が必要で、手間と時間・費用がかかります。
そのため『古物商許可』を取得している業者は信頼できるのです。
『古物商許可証』を取得している場合は、業者に古物商番号が付与されます。
そのため業者が『古物商許可証』を取得しているかどうかは、ホームページなどに番号が記載されているか確認してみてください。
書類に怪しい点がない
依頼する業者を選ぶ際は、書類に怪しい点がないか確認しましょう。
特に
・他の業者より明らかに安すぎる、または高すぎる
・住所などの記載がない
といった書類を出す業者は注意しましょう。
また、中には契約書などを取り交わさずに買い取ろうとする業者もいます。
契約書などを取り交わさず書類を出さない業者は信頼できないため、避けたほうが良いでしょう。
骨董品は相続対象のため、業者との書類により相続する際の評価額が決定します。
正しく遺産を相続するためにも、正式な書類を出す業者を選ぶことをおすすめします。
クーリングオフができるかどうか確認する
クーリングオフができるかどうか確認するのも、業者を選ぶ際のポイントのひとつです。
遺品の売却は、精神的につらい状況で行う場合が多いです。
そのため正常な判断ができず、売却後に後悔する可能性があります。
その際に活用できる制度が、クーリングオフです。
クーリングオフとは『いったん契約した場合でも、一定の期間であれば契約を解除できる』制度です。
基本的に契約日を含めて、8日以内であればクーリングオフができます。
ただしクーリングオフができるのは出張買取の場合のみで、店頭買取の場合は適用されません。
そのため業者に依頼する際は、クーリングオフの適用可否も合わせて確認すると良いでしょう。
売却を迫る業者には注意する
業者の中には、無理やり買い取ろうとする業者もいます。
売却を迫る業者は信頼できないため注意しましょう。
複数の業者に査定を依頼すると、必ず断らなければならない業者が出てきます。
また査定金額に不満を感じて断るケースもあるでしょう。
どのような理由であっても、信頼できる業者は無理やり買い取ろうとはしません。
そのため売却を迫る業者は悪徳業者の可能性が高いと言えるでしょう。
骨董品以外にも!遺品整理で確認するべき3つの点
骨董品以外にも、遺品整理では確認することがあります。
ここでは遺品整理で確認するべき点を3つご紹介します。
負の遺産がないか確認する
遺品整理作業をする前に、借金など負の遺産がないか確認してください。
遺産相続は良いことばかりではなく、負の遺産と呼ばれる
・借金
・未払いの税金(固定資産税、所得税など)
・未払いの医療費
なども相続の対象です。
場合によっては、相続するとマイナスになるケースもあります。
マイナスになる可能性がある場合は、遺産相続の放棄も可能です。
しかし骨董品を売却すると『相続の意思がある』ことになり、相続放棄ができなくなります。
そのため遺品整理をする際は
・どのような遺産があるか
・負の遺産はあるか
・相続するかどうか
などを親族と話し合ってから進めることをおすすめします。
遺品整理リストを作成しておく
遺品整理する際は、遺品整理リストを作成しておくと良いでしょう。
遺品整理は、精神的につらい中で行わなければなりません。
しかし遺品はなくなった人のものすべてが対象のため数が多く、遺品整理は大変な作業です。
またその中には、骨董品など価値が分からないものもあるでしょう。
そのため遺品の価値があるか正常に判断できず、
・間違えて捨ててしまう
・売却し忘れる
といった可能性があります。
リストを作成しておくと、作業しながら確認したり作業後に見返すことができます。
そのため間違えて捨ててしまったり売却し忘れる心配がありません。
事前にスケジュールを決めておく
遺品整理は遺品を整理するだけでなく
・不用品の処分
・遺品の売却
・相続の手続き
など、遺品整理後にもやらなければならない作業が多いです。
そのため、スケジュールは事前に決めて確認しておきましょう。
遺品の量が多ければ多いほど、遺品整理は長期間です。
スケジュールを立てる際は遺品の量や遺品整理後に行う作業の予定も考え、余裕のある工程にすることをおすすめします。
遺品整理と骨董品買取は遺品整理業者に依頼するのがおすすめ
骨董品買取は遺品整理と同時にできる、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
遺品整理業者に依頼すると、骨董品買取と遺品整理が同時にできるだけでなく
・不用品の搬出、処分
・骨董品以外の買取
・清掃、除菌
など他のサービスも利用できるため、手間を減らせます。
そのため
・遺品整理をする時間がない
・手間をかけたくない
・遺品整理する家が遠方でいけない
・遺品整理をどう進めれば良いか分からない
という方は、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
遺品整理で骨董品が出てきた際は、亡くなった方への敬意を表しつつ必要に応じて適切に売却・処分する必要があります。
骨董品を売却する場合は、骨董品専門の買取業者や遺品整理業者などさまざまな方法があります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、納得のいく売却先を選んでください。
骨董品を適切な価格で売却するためにも、売却する際は複数の業者に査定を依頼して少しでも怪しい業者は避けるようにしましょう。
遺品整理をする時間がなかったり手間をかけたくないという方は、骨董品買取と遺品整理を同時に依頼できる遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
当社には骨董品を正確に鑑定できるスタッフが在籍しております。
また高度な専門買取業者とのネットワークもあるため、遺品整理だけでなく骨董品や不用品の買取も安心してお任せください。
遺品整理は精神的につらい作業です。そのため骨董品買取と遺品整理は遺品整理業者に依頼して手間を減らし、少しでも心の負担を軽減しましょう。