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遺品整理の費用は誰が払う?相続税の債務控除や相続放棄についても解説
2024.03.11 遺品整理
「遺品整理の費用は誰が払うのべきなのか」
「遺産を遺品整理の費用に充ててはいけないのか」
「相続税の債務控除や相続放棄についても知りたい」
そんな疑問を持っている方は、本記事を参考にしてみてください。
遺品整理の費用を安く抑えるコツについても解説します。
遺品整理の費用は誰が払うの?
遺品整理の費用は相続人が支払うべきです。
なぜなら、故人の財産から支払ってしまうと相続放棄ができなくなる場合があるからです。
遺品整理が終わるまでは、どれだけの財産や債務があるのか分かりません。
もしかしたら財産よりも債務の方が多いかもしれません。
たとえば、故人が隠していた借金の存在が発覚することもあります。
故人の財産と債務を正確に把握するまでは、故人の財産で支払いをするのは控えましょう。
また、遺品整理で遺品を買取に出したときも注意が必要です。
これによっても相続放棄ができなくなってしまう場合があります。
遺産を支払いに充てたり買取に出す場合は、故人の債務を把握してからにしましょう。
遺品整理費用は相続税の債務控除に該当する?
債務控除とは、故人の資産から債務を差し引いて、相続税を軽減する制度です。
この債務控除に遺品整理の費用は該当しません。
債務控除できる債務は、葬式費用、入院費、所得税や固定資産税、連帯債務などです。
基本的には、故人が亡くなったときにあった債務です。
葬式費用は亡くなった後に発生する費用ですが、相続税を計算するときに差し引くことができます。
しかし遺品整理の費用は、相続人が負担するべき費用なので債務控除はできません。
相続放棄するとどうなる?
相続放棄とは、相続人が被相続人としての権利や義務を放棄することを言います。
相続放棄したい場合は、3か月以内に家庭裁判所に申請しなければなりません。
たとえば、遺品整理をする過程で、故人が隠していた借金が見つかることがあります。
場合によっては、相続放棄をした方が良いくらいの債務だったりします。
あまりにも債務が多い場合は相続放棄も一つの方法です。
しかし、相続放棄をすると遺産を受け取ることができなくなります。そして遺品整理もできません。
遺品整理をすると、相続を承認したとみなされてしまう可能性があるからです。
さらに相続放棄には、他にも様々な制約が付きます。
もし相続放棄を検討しているなら、一度専門家に相談することをおすすめします。
その人の状況によって最適解が変わってくるからです。
弁護士に相談してから、もう一度検討してみましょう。
遺品整理の費用相場
最も小規模な1Rや1Kでの遺品整理の費用相場は、3~8万円ほどとなっております。
ここから部屋数が増えるごとに費用も増していき、4LDK以上となると20万円以上が当たり前となります。
部屋の広さや物の量によって費用は大幅に変わってくるため、相場を知るためにも複数業者から見積もりを取るのがおすすめです。
遺品整理を依頼する際の注意点
遺品整理を業者に依頼する場合の注意点について解説します。
安さだけで選んではいけない
業者に依頼するときに安さだけで選んではいけません。
遺品整理業者の中には悪質な業者も存在しているからです。
たとえば、高額な追加料金の請求や盗難、不法投棄などのトラブルが後を絶ちません。
他と比べてあまりにも安すぎたり、無料をアピールしている業者には注意が必要です。
オプションサービスも費用がかかる
オプションサービスを利用すると、その分費用が上乗せされるため注意が必要です。
オプションの内容はハウスクリーニングや遺品の供養など多岐にわたります。
別々の業者に依頼するよりも、オプションでまとめて依頼した方が手間がかからず安くなる場合もあるため、金額や内容を確認して検討しましょう。
オプションサービスの費用や種類は業者によって全く違うので、見積もりの際に必ず確認するようにしてください。
遺品整理の費用を安くするコツ
遺品整理の費用を安くするコツについて解説します。
自分たちでできる整理は自分でする
遺品整理の料金は、部屋数や広さ、物の量によって高くなっていきます。
費用を安く抑える確実な方法は、自分たちでできる整理は自分たちですることです。
物の回収量が少ないほど、費用を節約できます。
まずはできる範囲で良いので、自分たちで片付けや処分をしてみてください。
燃えるゴミや燃えないゴミはもちろんのこと、粗大ゴミも自分でできるなら処分しましょう。
ただ、趣味の物やコレクションなど、一見不用品に見えても意外と価値のある物があります。判断に迷った時は業者に見てもらいましょう。
遺品を買い取ってもらう
遺品整理業者に依頼する際は、買取も行っている業者を選びましょう。
遺品の中で価値のある物を買い取ってもらうことで、遺品整理の料金から差し引いてもらうことができます。
買取に出して有効利用してもらうことで、捨てる場合と比べて心理的な抵抗や罪悪感も和らぎます。
複数業者から見積もりを取る
業者を選ぶ際は、最初から1社に絞るのではなく、複数の業者から見積もりを取って金額やサービス内容を比較しましょう。
複数見積もりを取ることで費用の相場を把握できるのと、他社と比べることで価格の交渉がしやすくなります。
まとめ
遺品整理の費用は相続人が負担するべきものです。
もし遺産を遺品整理の費用に充ててしまうと、相続放棄ができなくなる場合があるからです。
故人の遺産から支払いに充てたり、買取に出す場合は、必ず個人の債務を把握してからにしましょう。
遺品整理費用は相続税の債務控除には該当しません。
間違わないように注意してください。
遺品整理の費用を安く抑えるコツは、自分たちでできる範囲で片付けを行っておくこと、遺品を買取に出すこと、複数業者から見積もりを取ることです。
買取に力を入れている遺品整理業者に依頼することも検討してみてください。